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日本で働くインドネシア人材増加の背景は?弊社インドネシア人スタッフがお届けします!

今回は、近年急増しているインドネシア人材に関する情報を、弊社インドネシア人通訳スタッフのルルよりお届けしたいと思います。
実際に現地の状況を知るインドネシアスタッフならではの情報が満載ですのでぜひご覧ください!

インドネシアの教育制度は日本と異なりますか?

インドネシアでは、小学校から大学までの教育区分は日本と同様です。
高校や専門学校までの進学率は高いですが、大学進学者は日本よりも少ない傾向があります。

また、インドネシアでは様々な言語があることも影響して、言語学習は地域によってかなり異なります。

例えば、ジャカルタなどの都心部では、日本語教育も行われています。
私が通っていた中学校では、中学3年生から日本語を学ぶ機会がありました。

さらに、日本のアニメが人気で、特に『ワンピース』や『ナルト』、『ドラゴンボール』などが親しまれています。

インドネシア現地での就職状況はどうですか?

インドネシアでは、多くの若者が都市部での就労を選択します。
特にジャカルタなどの都市には日系企業が多く進出しており、高校や専門学校を卒業したのち日系企業で働くケースが増えています。

ただし、インドネシアの労働市場では正社員よりも契約社員が主流です。
契約社員は5年経つと契約を更新できないという法律が決まっているので、安定せず、将来の不安を抱える人も多いのが実情です。

また、インドネシアではまだまだ企業数が少なく、人口増加のスピードに追い付いていない状況もあります。
そのため、高校卒業後に就職先を見つけられず、日々の生活が不安定な人々もいます。
一方で、インドネシア人にとっては、国内で就職するよりも日本など国外での就職の方が容易であるという認識も広がっています。

インドネシア人の技能実習、特定技能の市況感について教えてください

最近の人材状況を見ていると、在日のインドネシア人では溶接や機械加工などの特定技能希望者が増えています。

建設業では、在日の人材よりも招聘(インドネシア現地から呼び寄せ)の方が人材が豊富です。
なぜなら、特にとびや鉄筋などの職種では在日の転職市場に人材が少ないからです。
一方で、インドネシア現地には技能実習を満了して帰国している人材や、特定技能評価試験合格者など、特定技能として入国できる状態の人材が多くいます。

インドネシアでは分野にもよりますが、2か月に1回ほどの頻度で特定技能評価試験が実施されており、現地から特定技能として日本での就労を目指す人材が多くいるのも特徴的です。

インドネシア人材のキャリパスは?

これまでは、技能実習を満了した後、インドネシアで事業を始めたり、身に付けた日本語を活かして日系企業に就職する人も多かったです。
最近はインドネシアでも、ようやく特定技能制度が浸透してきており、日本での長期就労を希望する人も増えています。
実際に私も元々技能実習生として日本で働いており、特定技能制度が創設されてから日本でもう一度働きたいと思いましたが、
特定技能制度について自分で調べてもよくわからないことが多く、日本に戻るのは難しいと当時感じました。

ですが、体感では2022年頃からSNSなどでも情報交換の輪ができたりと、特定技能制度についてインドネシア国内でも認知度が上がっていると感じます。
これからは、どんどん特定技能として日本で長く就労するインドネシア人材は増えてくると思います。

最後に、ルルさんの目標はありますか?

私は、G.A.コンサルタンツでインドネシア人材支援を拡大していきたいと考えています。
具体的には、インドネシア人材の能力開発や日本での就労支援に注力したいと思っています。

将来的には、ずっと日本で働きたいと思っていますが、インドネシアに送り出し機関を設立してより多くのインドネシア人を日本に送り出せるようにしたいです。
私の知人も、インドネシアで就職先が見つからずその日暮らしで稼いでなんとか生活している人がたくさんいます。

そんな人たちのためにも日本へ安心して行けるようにサポートしたいと思っています。