USEFUL
INFORMATION
お役立ち情報

  • 特定技能

分野別特定技能運用要領の更新に関して

分野別特定技能運用要領の更新に関して

9/30付で特定の分野に係る要領別冊が改定されました。変更点は、以下の通りです。

分野の追加

自動車運送業分野、鉄道業分野、林業分野、木材産業分野の4分野の追加が決定されました。
特定技能受け入れのためには、分野に関わらず管轄省庁の協議会に入会することが義務づけられています。新分野の各協議会に関しては以下の通りです。

【自動車運送業分野】
※自動車運送業分野の運用要領別冊本文等については、分野所管省庁の定める告示が施行等され次第掲載します。

【鉄道分野】
鉄道分野特定技能協議会(国土交通省管轄)
https://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_fr7_000056.html

【林業分野】
林業分野特定技能協議会(林野庁管轄)
https://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/gaikoku.html

【木材産業分野】
木材産業特定技能協議会(林野庁管轄)
https://www.rinya.maff.go.jp/j/mokusan/seisankakou/foreigner.html

分野名称の変更と区分追加

これまで、素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業分野として受け入れていた製造業ですが、区分の追加に伴い工業製品製造業分野として名称が変更されることが決められました。以下、区分別の従事する主な業務です。

◆機械金属加工区分
鋳造 / 鍛造 / ダイカスト / 機械加工 / 金属プレス加工 / 鉄工 / 工場板金 /仕上げ / プラスチック成形 / 機械検査 / 機械保全 / 電気機器組立て / 塗装 / 溶接 / 工業包装 /強化プラスチック成形 / 金属熱処理業

◆電気電子機器組立て区分
機械加工 / 仕上げ / プラスチック成形 / プリント配線板製造 /電子機器組立て / 電気機器組立て / 機械検査 / 機械保全 / 工業包装 /強化プラスチック成形

◆金属表面処理区分
めっき / アルミニウム陽極酸化処理

◆紙器・段ボール箱製造区分
紙器・段ボール箱製造

◆コンクリート製品製造区分
コンクリート製品製造

◆RPF製造区分
RPF製造

◆陶磁器製品製造区分
陶磁器工業製品製造

◆印刷・製本区分
印刷 / 製本

◆紡織製品製造区分
紡績運転 / 織布運転 / 染色 / ニット製品製造 / たて編ニット生地製造 /カーペット製造

◆縫製区分
婦人子供服製造 / 紳士服製造 / 下着類製造 / 寝具製作 / 帆布製品製造 /布はく縫製 / 座席シート縫製

まとめ

2024年9月30日に更新された特定技能制度に関する速報によると、新たにプラスチック製品製造業や紙器製造業などの業種でも、特定技能外国人労働者の受け入れが可能となりました。この変更により、これまで特定技能制度の枠組みで外国人労働者を受け入れることが困難だった業界での受け入れも活発になり、新たな人材確保の選択肢が広がります。

これまでは、自社製品が特定技能の対象として認められる見込みが低いとされ、協議会の承認を受けることが難しいと考えていた企業にとっても、今回の改定によって協議会加入への道が開かれる可能性が高まりました。これにより、特定技能人材の受け入れを検討している企業は、改定された基準に基づいて新たな申請を行うことができ、特定技能人材の活用が現実的な選択肢となります。

業界全体としても、この制度改定は生産効率の向上や労働力不足の解消に大きく寄与することが期待されており、今後ますます注目されることでしょう。企業はこれを機に、特定技能制度を活用した労働力の確保や生産体制の強化に加え、受入体制や評価制度を整える事も同時に求められます。