CASE STUDY 事例紹介

日本のおもてなしを広げたい
  • 宿泊

株式会社IHS 様

日本のおもてなしを広げたい

日本のおもてなしを広げたい

今回は、茨城県の株式会社IHS(宿泊業)で働くミャンマー人特定技能者PWINT NAING OOさんに、日本に来たきっかけやホテルでの就労についてインタビューをしました。
また、株式会社IHSの担当者にも、外国人材を受け入れる上で注意していることや、受け入れて良かったことなどをお伺いしました。

海外人材インタビュー

日本のおもてなしを広げたい

海外人材プロフィール

  • PWINT NAING OOさん

    PWINT NAING OOさん

    国籍:ミャンマー

目次

Table of Contents

日本語へのチャレンジ

私はミャンマーのヤンゴンで育ちました。
高校卒業後、日本語は難しいと聞いて、自分にもできるか挑戦してみたくなり、日本語学校に通いました。
また、日本のおもてなしに興味があったため、宿泊業の評価試験をミャンマーで受験しました。

ミャンマーでは日本で働く人が多く、どのような準備が必要かはインターネットや知人から情報を得て知っていました。
その際、特定技能の在留資格の方ができることが多く、魅力的だと感じたので、技能実習は経験せず、特定技能から日本でのキャリアをスタートさせることにしました。

上を目指して

日本に来たばかりの頃は、言葉遣いに苦労しました。
日本語の勉強はしていましたが、実際に職場で使う丁寧な日本語は難しく感じました。
そのため、日本に入国してからもYouTubeで動画を見たりして、日本語の勉強を続けています。7月にはN2の試験も控えているので、頑張りたいです。

また、現在はレストランやルームサービスの仕事をしています。
自分はまだ勉強不足だと感じており、できないことをなくして上を目指していきたいです。
例えば、フロント業務やリーダーの仕事にもこれから挑戦したいです。

日本のおもてなしを広げたい

夢は、日本のおもてなしをミャンマーでも広げることですが、今はミャンマーの情勢がよくないので長く日本で働きたいと思っています。

日本のおもてなしは、人を大切にする気配りがとても素晴らしいなと感じています。
例えば、小さなことですがお客様が左利きであると気づいたらお箸の置き方を変える、などは先輩がそうしていたのを見て学びました。
日本語が上手だね、と褒められることも多いですがそれは当たり前だと思っています。

親切にした時に感謝を伝えられたり、頑張った時に褒められると認められていると感じてモチベーションが上がります。

企業様インタビュー

日本のおもてなしを広げたい

受け入れ企業プロフィール

株式会社IHS(宿泊業・茨城県)

  • 事業内容

    ホテル経営

目次

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ハングリー精神が相乗効果に

外国人材を初めて受け入れたのは、6年前の中国人のインターン生です。当ホテルは元々夏季が繁忙期で増員が必要でしたので受け入れを始めました。
最初はどんな経験をさせてあげたらいいのか、日本語はどれくらいできるのかと不安だらけでした。

しかし、外国人材はハングリー精神の強い方が多いので、職場に良い影響をもたらしてくれていると感じます。
今では、ベトナム・ミャンマー・スリランカ・ベルギーなど多国籍方面から外国人材を受け入れています。
どの国籍であっても「接客業がしたい」という気持ちを持って、気遣いや気配りができることが大切だと考えています。

外国人材受入れの風向き

外国人の受入れについては、当初は全社的に大丈夫なのか?という雰囲気はありました。
接客業なので、言語やマナーなど心配は尽きず。
ですが、2019年に特定技能制度ができてから、風向きも変わったと感じます。
一定の知識や経験、日本語力を持った人材が採用できるので、とても助かっています。

これまでは、日本にいる留学生や特定技能者をメインに受け入れていましたが、コロナの影響もあり在日の人材母数が減ってしまいました。
そのため初めて技能実習を検討しましたが、1年半ほど経った今ではほとんどこちらの言葉は理解しています。

キャリアアップできる会社に

技能実習から特定技能に移行したり、他社に転職したりと、外国人材にも様々なキャリアパスがありますが、どの道を選んだとしても、当社にいて良かったと思ってもらいたいと考えています。
社内でキャリアアップしてほしいという願いがありますので、そのためにも週に2回の日本語教育講座を設け希望者を募っています。

また、社員一人ひとりのスキルや適性を見極め、キャリアアップできるようにしています。実際に、ベトナム人社員の中には、リーダーとして活躍している人もいます。
さらに、社員の声に耳を傾けることも重視しています。
このようにして、日本人でも外国人材でもキャリアアップして長く働くことができる職場環境作りを行っています。

まとめ

今回は中国籍スタッフがインタビュアーとなり訪問させていただきました。

ウーさんは日本語が上手だという話になると、すかさず「あなたもお上手ですよ」と流暢に褒め返してくれました。
そんな気遣いの心が素敵なウーさんに、日本のおもてなし文化をミャンマーにも広めてほしいですね。

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