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『東南アジア:アメリカはASEANとの新時代を歓迎』

5月13日、アメリカ合衆国のジョー・バイデン大統領は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳らとアメリカ・ワシントンでの最初の首脳会談を開催し、アメリカ合衆国と東南アジア10か国との「新時代」の幕開けを示したと述べた。

2日間の会議後の共同ビジョンステートメントは、戦略的パートナーシップから包括的な戦略的パートナーシップに関係を高めることを約束する象徴的なステップである。ASEAN首脳らがワシントンにグループとして集結したのは今回が初めてであり、2016年以来初めてアメリカ大統領が主催した首脳会談となった。

バイデン大統領はASEAN首脳らに対し、今後50年の世界の多くの歴史がASEAN諸国で書かれる予定であり、ASEAN諸国との関係は今後数年、数十年の未来であると述べた。バイデン氏はまた、米ASEAN関係において、新たな時代を迎えようとしていると述べた。

ASEAN諸国は、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10か国だが、昨年のクーデターによりミャンマーの指導者は首脳会談から除外された。選挙後の移行期にあるアメリカの同盟国であるフィリピンからは外務大臣が出席した。トランプ前大統領が2017年に地域貿易協定を終了して以来、ASEAN諸国はアメリカの経済関与計画の遅れに不満を抱いている。バイデン大統領は10月のASEAN首脳らとバーチャル形式の会談にてIPEF(インド太平洋経済枠組み)を立ち上げる意向を示した。

参照:REUTERS、14/05/2022