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【番外編】特定技能の支援のしすぎには要注意?
昨今、外国人採用の手段として「特定技能」という就労資格も増え、これまで以上に外国人社員を活用する企業様が増えています。
しかし未だに過重労働や劣悪な環境で働く外国人材のニュースも後を絶たず、外国人材が不安なく働く環境作りは、弊社のような支援機関、受け入れ企業様どちらにも求められる責務です。
今回は番外編として、「支援のしすぎ」についてお伝えします。
やってあげすぎ、な状態にならないよう、外国人材と適切な距離感を保つ秘訣をお届けします。
外国人材と適切な距離感を保つ2つの「距離感」
1つ目のポイントは、”心理的距離感”です。
多くの特定技能人材は、20代後半に差し掛かり技能実習生時代に日本に来たばかりの時とは、別のライフステージを考え始める年齢となります。例えば、夢の実現、プライベートの充実、パートナー探しなど・・・。
人生設計などを相談できる関係性を築くことはもちろん大切ですが、必要以上に世話を焼くことはなく、彼らの自立精神に寄り添う姿勢も大切です。
2つ目のポイントは、”物理的距離感”です。
「パーソナルスペース」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
相手と自分の間にある「距離」のことを、パーソナルスペースと言います。
親しい相手の時には、人は自然に、パーソナルスペースを狭く取ります。つまり、心理的な距離と物理的な距離は比例するのです。
弊社で主にご紹介しているベトナム人材の多くは非常に友好的で、パーソナルスペースを狭く持つ方が多いです。
ですが、中には、あまりプライベートに介入してほしくないという方もいるように、パーソナルスペースは人によってそれぞれなのです。
▲適切な距離感が保てないよくあるNG行動3選▲
①寮への無断立ち入り
②恋愛や家族事情への過度な潜入
③社員同士の比較
過剰なやさしさ、「支援のしすぎ」が生む悪影響2選
①なんでも希望を叶えてもらえると勘違い
優しい企業様にありがちなのが、与えすぎ、叶えすぎです。
決して悪いことではありませんが、外国人だからといって過剰に特別扱いをしてしまうと、
なんでも頼めばやってもらえると思わせてしまう可能性もあります。
人材との対話を欠かさず、要望の必要性を吟味したうえで叶えるようにしましょう。
②プライベートに介入しすぎる
日本人に比べて生活の不安や心配の多い外国人社員ですが、プライベート時間にまで過剰に関わるのは注意が必要です。
異国の地ではありますが、仕事とプライベートを分ける方もいます。
初めは親切に感じていても、徐々に心を閉ざしてしまうことや、コミュニケーションを嫌がることにも繋がりかねません。
本人たちの様子や性格に応じて、関わり方を変えるようにしましょう。
外国籍人材と程よい関係性で、お互いに心地よく働けるかどうかは、人次第ではないか?と言われることも多いですが、働く環境によっても変わるものです。
社員のタイプや価値観を見ながら接し方を変えていくと、よりよい職場環境づくりができるでしょう!
また、GAコンサルタンツのコンサルティングサポートでは定期的な面談により、彼らの本心を確認しつつ、企業と人材双方が気持ちよく働けるようにサポートをしております。ぜひご活用ください。