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【秘訣その4】特定技能の面接時に気をつけるべき注意点!

コロナ禍においてオンライン面接が増えてきた中、マスクをしていることも相まって、外国人材の日本語力が図りにくくなっています。
やさしい日本語を使うことで、面接する側は聞きたいことを日本語で聞くことができたり、採用後の彼らとの会話を想像しながら面接することができます。
面接を受ける側も、安心して面接を受けることができ、候補者の本音を引き出すことにも役立つため、採用後のミスマッチを減らすことにもつながります。
コツをつかんでいただければ、日本語が伝わらないが故に良い人材を逃してしまうことがなくなります。

今回は、2回の外国人材の面接を経て、実際にマッチングした企業様の事例をご紹介します。

初めての外国人採用、日本語力が大きな不安に・・・

食品製造機械の溶接・組立を行うとある関西地方の企業様(以下、S社)では、特定技能人材の受け入れを検討開始。

期待したことは
1.図面を見て丁寧な溶接をできる技術レベル
2.日常会話レベルの日本語が話せること

応募者の履歴書でN3(日常会話中級レベル)であることと本人の実習生時代の溶接写真を確認し、面接を実施することに。

候補者は遠方居住だったため、1次面接をオンライン、2次面接を対面面接で行った。

オンライン面接では日本語が思った以上に伝わらず期待外れに感じてしまったが、実習生時代の溶接写真を見る限り溶接技術はかなり優秀であったため、1度溶接技術を見てみたいと、対面面接を実施。

面接の日本語を工夫することでマッチング

オンライン面接の際の日本語力に大きな不安を抱えていたが、以下のような少しの日本語の工夫をすることでその不安も解消された。

➀質問、指示は端的に
オンライン面接の際は
「うちの会社では土曜日の出勤や残業も結構あって月40時間くらいだけど大丈夫?」

・・・この聞き方では、「大丈夫です」としか返答がなかった・・・

話し方の工夫
「土曜日の出勤はできますか?」「残業は40時間あります。できますか?」

すると、「前も土曜日、仕事してました」「残業は好きだから大丈夫です」と返答が返ってくるようになった。

➁ 5W1Hを先に言う
オンライン面接の際は、
「君は前の会社で半自動溶接とTIG溶接をしていたようだけど、どっちが得意なのかな?」

・・・この聞き方では、「ステンレスの溶接は得意です!」と欲しかった回答を得られなかった・・・

話し方の工夫
「どっちの溶接が得意ですか?半自動溶接?TIG溶接?」

すると、「TIG溶接です。ステンレスを溶接していましたから。」と答えてくれた。

③抑揚をつける、単語で切る
(工場長の自己紹介例)
「私は工場長の○○でこの工場の責任者をしていて主な仕事は製麺機の組立と現場に行って据え付けをしているから今日はよろしくね。」

・・・この話し方では、単語をどこで切って理解すれば良いかわからず、ぽかんとしてした・・・

話し方の工夫
「私は ○○です 工場長です。」
「工場の 責任者。」
「仕事は 機械を組み立てます。」
「現場へ行って 取り付けます。」
「今日は 面接 よろしくね。」

すると、「工場長 今日はよろしくお願いします!」と返答が返ってきた。聞きなれた単語がなんとなく聞こえることで、自信を持って積極的に会話できたようです。

結果的に、対面面接では上記のような日本語での日常会話も問題なく行うことができ、溶接の実技試験も期待通りの出来栄え。

応募者を無事にS社の特定技能生として受け入れることが決まりました。