海外人材インタビュー
海外人材プロフィール
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TRAN BINH TRONGさん
国籍:ベトナム
目次
TRONGさんの出身は、ベトナムのベンチェ省で父は遠洋漁業、母は畜産農家で両親とも忙しくしていました。メコン川で釣りをしたり、ダーカウ(蹴鞠)をして遊ぶ子どもで、幼少期の夢はオートバイレーサーになる事で、昔からバイクや車が大好きでした。
来日して、すぐ迷子
2018年に、岸本鉄工所に技能実習生としてやってきます。入国し配属される前のこと、同期メンバーと玉掛け講習が終了し監理組合の宿舎へ帰っていました。TRONGさんが代表してタクシーで支払いをしている間に先に降りた他の同期たちは丁度来た電車に飛び乗ってしまい一人ぼっちに。近くにいた日本人に道を教えてもらい、なんとか最寄り駅で同期と合流できました。日本語もまだまだできなかった当時の忘れもしない思い出になりました。
迷いを経て、飛躍へ
2020年の秋ごろTRONGさんは、技能実習の満了を迎えるにあたり、今後の進路について迷っていました。日本語の習得もまだまだだと感じ、日本に残って溶接の技術を磨いていくか、いっそのことベトナムに帰って仕事をするか悩む日々。しかし日本で仕事を頑張ろうと振り切りそこから特定技能1号、そして2号へと駆け上がって行きました。
2021年に特定技能1号への切替後は、造船・舶用工業分野では他分野に先駆け特定技能2号の受け皿があり、期間の上限がない在留資格があるなど友人同士から情報をキャッチしており、2号取得で日本一を目指そうと志すようになりました。
恩返しのために
TRONGさん達3名の1期生が入社し暫くは、会社近くの寮で生活を送る彼らの為に食料品の買い出しに社長が車で送迎するなど、何かと気にかけてフォローをしてくれていました。
自分が特定技能2号取得で日本一になれば、業界で話題になり注目される事で、会社に良い仕事が増え、良い人材が集まるのでは無いか?まだ社会人になりたての自分たちに、仕事のやり方や技術を一から教えてくれた会社に貢献したい。巡り巡ってそれが、育ててくれたお母さんやお父さんへの恩返しになると考えるように。
特定技能2号試験の手続きは、会社と支援担当者にお願いしました。溶接実技の練習をたくさんさせてもらい、筆記の為に教本で勉強し、会社の応援と、支援担当者や通訳さんのお陰で無事に試験に合格しました。
目まぐるしい成長
技能実習を満了し特定技能1号になってからのTRONGさんの成長は目を見張るものがあります。原動機付自転車免許の取得、50CCバイク購入、普通二輪免許の取得、400CCバイク購入、普通自動車免許の取得、自動車2台購入と矢継ぎ早に車両免許を取得しました。更には、JLPT2級合格、特定技能2号取得、彼女との挙式(24年9月28日)と持ち前の実行力で目まぐるしい成長を遂げています。仕事でもリーダーシップを発揮するようになり、後輩の指導や気配りなど人として高みを目指す姿を6年前の入国時に想像できたでしょうか。社長をはじめとする会社のサポート、これまでフォローしてきた組合や弊社担当者との二人三脚無くしては実現しなかったことでしょう。