CASE STUDY 事例紹介

料理で喜ばせたい
  • 外食業

小林物産株式会社 様

料理で喜ばせたい

料理で喜ばせたい

今回は、大阪府のレストランで働くベトナム人特定技能者TANG VAN LACさんに、インタビューをしました。
LACさんは、幼い頃から料理が好きで、自分の作った料理を食べて喜んでもらえることに幸せを感じています。
日本とベトナムの食の文化に困惑しつつも、向上心を持って学んでいく彼の成長に注目していただければ幸いです。

海外人材インタビュー

料理で喜ばせたい

海外人材プロフィール

  • TANG VAN LACさん

    TANG VAN LACさん

    国籍:ベトナム

目次

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料理で喜ばせたい

ベトナムのハノイから200km離れた町で育ちました。4歳の頃から両親に料理を教えてもらって、弟のために料理を作ったりしていました。自分が作った料理を食べて喜んでもらえることが嬉しく、将来は自分にしか作れない味を作れるようになりたいと思っていました。

将来のために日本で働きたいと思い、技能実習では飲食店で働けなかったので建築板金の仕事をしていました。技能実習を満了して特定技能になる時に、昔から好きだった飲食店で働くことにしました。

日本とベトナムの食の違い

初めは、日本の食材や調味料の名前を覚えるのが大変でした。私生活の買い物でも醤油とつゆを間違えたり、油とみりんを間違えてしまったり。また、ベトナムでもレストランで働いていたのですが日本とは魚のさばき方も違います。日本の方が手順が多いので初めは早く仕事を覚えられるように頑張りました。

ベトナムでは美味しいものが山盛り食べられればいいという考えが強いですが、日本では見た目を美しく盛り付けることも求められます。

誰よりも強い向上心

店舗でLACさんと働く従業員の皆さんにもお話を伺いました。

LACさんはコミュニケーションが上手だなと感じます。日本語の上手さはもちろんのこと、決して出しゃばらず謙虚です。また、指示された以上のことを自分で考えて行うのも彼の強みです。例えば、お客様の食べ残しがあると何も考えずに捨ててしまうのではなく、味が悪かったのか、量が多かったのかとお客様の事情を想像しています。そこまでできる人はなかなかいないので、彼の向上心の強さを日々感じています。

企業様インタビュー

料理で喜ばせたい

受け入れ企業プロフィール

小林物産株式会社(外食業・大阪府)

  • 事業内容

    レストラン運営

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本場の味を求めて

約20年前、中華料理店を展開していたので中国本場の調理技術を持ち帰りたく、調理師を招聘しました。その他にも、東京・新橋の点心の味に感動し、当時日本人にいなかった点心師を採用し、大阪で中華料理店を展開しました。

今は人手不足から外国人雇用を行っていますが、弊社で外国人雇用を始めたきっかけは本場の味を持ち帰るということでした。

飲食業では、接客をすることもありますので外国人雇用において日本語は課題となります。簡単な会話であれば問題ありませんが、ニュアンスが伝わりづらいことはあります。例えば、「お造りは何ですか?」とお客様に聞かれた時に、お客様はお造りの中身を知りたがっているのですが本人は何を聞かれているかわからないということがありました。そういう時には、厨房に戻って確認をしてから「今日はこの魚が入っています」と気遣いの心を持ってお客様に接するように指導しています。

岐路にある飲食業界

飲食業界は難しい岐路にあります。労働力が必要な業界ですが人手不足や人件費の高騰により閉店するお店も増えています。料理はシステム化できない、人の手による味作りが必要です。弊社では昭和から続く飲食業としての残り香を持ちながら経営していきたいと考えています。そういった意味でもLACさんは真面目で仕事をきっちりこなすので飲食店での調理にうってつけだと感じています。

まとめ

LACさんの次の目標は特定技能2号試験に合格すること。自信のほどを聞くと「合格できると思う」と頼もしい回答。LACさんにとって2号取得は通過点でしかなく、将来は日本料理などにもチャレンジしたいとまさに向上心の塊でした。

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