CASE STUDY 事例紹介

ワークライフバランスと将来のキャリア
  • 介護

株式会社よこはま夢倶楽部 様

ワークライフバランスと将来のキャリア

ワークライフバランスと将来のキャリア

今回は、神奈川県の株式会社よこはま夢倶楽部(グループホーム)で働くベトナム人特定技能者PHAN MY CANHさんに、日本に来たきっかけや介護施設での就労についてインタビューをしました。
また、株式会社よこはま夢倶楽部の施設担当者にも、外国人材を受け入れる上で注意していることや、受け入れて良かったことなどをお伺いしました。

海外人材インタビュー

ワークライフバランスと将来のキャリア

海外人材プロフィール

  • PHAN MY CANHさん

    PHAN MY CANHさん

    国籍:ベトナム

目次

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ワークライフバランスと将来のキャリア

技能実習生の時は、製造業の工場で働いていたので、特定技能になってから初めて介護職に携わっています。初めてのことが多く、最初は不安がありましたが、介護現場では入居者さんと会話したり、日本のマナーを教えてもらうこともあって楽しいです。

プライベートでは、ベトナムにいた頃に知り合った彼とお付き合いしています。彼は東京の八王子市に住んでいるので、よく関東圏内で色々な場所に出かけています。将来は結婚も視野に入れています。

横浜の街並みに魅了された

ベトナムでは、高校卒業後の18歳から5年間、アクセサリーの販売と鞄の部品を作る工場で働いていました。その時にたまたま友人に技能実習制度について教えてもらい、興味を持ちました。技能実習生時代は、福島県にあるプラスチック成型の工場で働いていました。仕事は検査をしていて、仕事内容も上司も厳しかったですが、おかげで日本語も上達し、仕事でもプライベートでも自立できるようになりました。

当時、休日に横浜に遊びに行って、綺麗な街並みに感動してここで暮らしてみたいと思うようになりました。実習先の会社では、特定技能の受け入れはしていなかったので、満了後に転職の必要がありました。介護職へ転職した先輩の話に興味を持ち、よこはま夢倶楽部の面接を受ける事にしました。

今も休日は横浜の街を散策したりして生活を楽しんでいます。また、日本で働いて貯めたお金でベトナムにいる両親にフルーツ農園をプレゼントしました。

介護の仕事が楽しい

介護の仕事は初めてで、施設内にベトナム人の先輩もいないので日本人のリーダーにすべて教えてもらいました。1日の仕事内容は、お茶や食事の準備、お風呂の声掛けなどです。グループホームは、身体は健康でも認知症の方のお住まいなので、入浴を嫌がるご利用者様への声のかけ方などが初めは難しいと感じました。今はご利用者様の意思を尊重し、そういった場合には無理に入浴を促さないなど、相手のペースに合わせるようにしています。

介護の仕事はこのようなコミュニケーションの場面が多くて、日常のご利用者様との会話も楽しいし、続けていきたいと思っています。

企業様インタビュー

ワークライフバランスと将来のキャリア

受け入れ企業プロフィール

株式会社よこはま夢俱楽部(介護業・神奈川県横浜市)

  • 事業内容

    グループホーム

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助け合いと理解

今回は、よこはま夢倶楽部でユニットリーダーをされている平澤隆さんにインタビューを行いました。

カンさんはとてもよく働いてくれています。自発的に介護に関する本を読んで勉強していますし、研修受講希望者を募ったところ、自分から立候補もしていました。研修の後には、レポートも日本語で提出するなど、日本人スタッフに引けを取らないほど積極的に学習もしています。

施設内のスタッフの中にも外国人材と一緒に働くのは初めてという方もいましたが、助け合い、お互いを理解し合って働くことで問題なく仕事ができています。

次のステップへ

今後は、カンさんの仕事の幅を広げていきたいと思っています。例えば、備品発注など事務作業系のことも任せられるかなと考えています。日本語も上達すれば、より責任のある業務にも挑戦できるようになります。

介護業界で働いていると、様々な経験をします。私自身も、初め不信感を持たれていたご利用者様と、徐々に関係構築ができてクリスマスにはプレゼントまでご用意いただけて感激しました。徐々に認知症が進行して間柄が分からなくなり、最後はご退居されてお別れしました。とても印象に残っていて、時折お元気か思いを馳せたりします。

そのような出会いと別れもカンさんはこれから経験していくので、研修で学んだことも活かして長く働いてくれたらいいなと思っています。

ここで働く理由

施設として、特定技能人材の子たちに対して、ここで働く理由を作っていきたいと感じています。特定技能は制度上、転職が認められているのでどうしても転職する子も出てしまいます。そのため、特定技能の子たちがここでずっと働きたいと思えるような職場環境づくりを目指しています。

また、受入れ施設だけでなく、特定技能人材がやむを得ず退職せず長く活躍できるような仕組みを政府にも検討してほしいと思っています。

また、人によって日本語力などもバラつきがあり、それぞれのレベルに合わせたサポートのあり方を模索中です。介護福祉士の資格取得を目指す子もいる中で、母国語でない彼らに試験の対策はどうすべきかなど、支援機関と一緒に考えていけたらと感じています。

座学や研修だけではなく、職員同士の親睦が大切です。職場では見せない彼らのお人柄を知り、年代の近い日本人との会話を通じて上達する部分もあるのかなと思っています。

まとめ

日本での生活にも慣れてきたカンさんの最近の趣味はカラオケ。

ベトナムの歌が歌えるカラオケ店にもよく行くそうですが、春が近づき、施設内で聞いた「春が来た」が最近のお気に入り。上手に口ずさみ教えてくれました。

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