『東ティモール:フィリピン風コミュニティパントリーが東ティモールにオープン』
フィリピンの外交官と東ティモールの国民のチームがディリ(東ティモールの首都)に独自のフィリピン風コミュニティパントリー(市民や慈善団体が自主的に食料などを必要としている人に無料で配布する活動)を設置してから3日後、「バヤニハン(フィリピン社会でみられる伝統的相互扶助慣行)」の精神が東ティモールに広がっている。
在東ティモール・フィリピン大使館・副領事Laser Blitz Sumagaysay氏によると、設置から3日目にしてすでに近隣地域で他のパントリーがオープンしたとの知らせがあり、更なる寄付や問い合わせが集まっているという。Sumagaysay氏に率いられたフィリピンの外交官と東ティモールの国民のチームはケソン市(フィリピン・マニラ内の市)から始まったフィリピン風コミュニティパントリーを4月21日にディリに設置した。チーム参加者のポケットマネーおよび寄付により、同チームは100~120世帯の市民へ食料を提供した。
Sumagaysay氏によると、このイニシアチブは東ティモールにおいて新しいコンセプトである「バヤニハン」とは何か、そしてそれがコミュニティパントリーへどのように関連しているかを普及するための場として機能する。また同チームは東ティモールで別のコミュニティパントリーを設置しようとするものへ助言とサポートをおこなう予定。
参照:Philippine News Agency、24/04/2021