フィリピン:1-9月の犯罪率、約24%減
フィリピン国家警察(PNP)は10月14日に、2020年1月から9月の犯罪率は前年比23.9%減であったと発表した。
フィリピン国家警察によると、1月から9月の犯罪件数は283,549件で、前年同期の372,621件から大幅に減少した。
犯罪率は車両関連(殺人、傷害、物的損害など)とそれ以外の犯罪に分けられ、1月から9月の車両関連以外の犯罪は178,751件で、前年同期の200,374件より10.79%減少した。その内訳は、重大犯罪(殺人、傷害、窃盗、強盗、レイプ、車両強盗、強盗殺人、レイプ強盗、強盗傷害、放火強盗、レイプ殺人、誘拐殺人、レイプ誘拐、放火殺人)が30,775件(17.22%)、それ以外の犯罪が147,976件(82.78%)だった。
犯罪率の減少の中でも、窃盗と強盗の減少率が高く、それぞれ51.03%と47.52%減だった。また犯罪の減少率をエリア別に見ると、ビサヤ諸島47.58%減、ルソン島38.13%減、ミンダナオ島37.49%減だった。また、1月から9月の犯罪発生件数の内、79.6%が国家警察委員会の指標に基づき既に解決済みであり、前年同期の76.36%から、3.28%増加した。
一方、フィリピン国家警察捜査・探偵管理局の犯罪データ分析の結果、2020年1月から9月までの犯罪事件の79.6%が、国家警察委員会が規定した犯罪解決のパラメータに基づき解決された。同犯罪解決率(CSE)は、2019年同期の76.36%から3.28%増加した。また犯罪検挙率(CCE)は94.9%で前年の91.62%より増加した。
参照:The Philippine News Agency、14/10/2020