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上級管理職の女性比率、ベトナムはアジア2位

米大手会計事務所グラント・ソントン(Grant Thornton)が3月7日に発表した「女性経営幹部(Woman In Business)」に関する最新調査によると、
ベトナムは上級管理職に占める女性の割合が36%で、フィリピン(37.46%)に次いでアジア2位であった。

同調査によると、上級管理職に女性が最低1人以上就任している世界の企業の割合は87%で、前年比+12%増であった。
一方、上級管理職の女性比率は29%で、調査15年間で+10%増のみであった。
東南アジア地域では、上級管理職に女性が最低1人以上就任している企業の割合が94%、上級管理職の女性比率は28%であった。

上級管理職に就く女性の人数は増加しているものの、上級管理職における男女平等に向かう道はまだ遠い。
女性が最高経営責任者(CEO)に就任する世界の企業の割合はわずか15%に過ぎない。

アジアは上級管理職の女性比率が世界の中でも非常に高いグループに属している。上位10カ国は以下の通り。
フィリピン(37.46%)、ベトナム(36%)、シンガポール(33.04%)、インドネシア(31.85%)、韓国(29.89%)、インド(28.16%)、アラブ首長国連邦(24.17%)、マレーシア(22.68%)、タイ(19.39%)、日本(15.43%)の順となっている。

なお、同調査によると、ベトナムで女性が活躍している上級管理職トップ4は、
最高財務責任者(CFO)36%、最高経営責任者(CEO)30%、最高人事責任者(CHO)25%、最高マーケティング責任者(CMO)25%である。

しかし同調査により、ベトナムの女性上級管理職に対するいくつかの障害が明確となった。
そして、その障害は世界平均と比べ高い水準であった。それはキャリア開発機会の欠如(世界平均:27%、ベトナム:40%)、人脈作りの機会の欠如(世界平均:26%、ベトナム:35%)、仕事以外での家族の世話の責任(世界平均:25%、ベトナム:39%)である。

参照:Dân Sinh 08/03/2019