ブルネイ:ブルネイが2021年のASEAN議長国
2020年の議長国を務めたベトナム社会主義共和国が、第37回ASEAN首脳会議にてガベル(裁判や議会などで用いられる儀礼用の小型の木槌)を引渡し、ブルネイ・ダルサラーム国が2021年のASEAN議長国となる。
第37回ASEAN首脳会議は新型コロナ感染症によるパンデミックの影響により、オンラインでの開催となり、在ベトナム・ブルネイ大使がブルネイ政府に代わり、議長のガベルを受領した。ハサナル・ボルキア国王は新型コロナ感染症によって引き起こされた混乱にもかかわらず、ベトナムは、パンデミックへのまとまりのある対応を作成するようにASEANを導き、ブルネイが地域の復興とコミュニティ構築の取り組みを引き続き推進していくと述べた。
また国王はブルネイの2021年議長国のテーマである「気遣い、準備、繁栄」を明らかにした。これは、議長国の3つの優先分野を反映している。
・人々とお互いの幸福を気遣う
・将来の機会と課題へ向けて準備する
・統一された地域として共に繁栄する
ASEAN首脳は11月12日に、2021年に旅行者を新型コロナ感染症検疫制限から免除する可能性のある旅行回廊の設立に同意する宣言に署名した。しかしASEAN加盟国ごとにパンデミックの度合いが異なるため、多国間の旅行の実現可能性は未だ不透明である。
参照:The Scoop、16/11/2020