G20大阪サミットに出席するために日本を公式訪問中のグエン・スアン・フック首相は2019年7月1日、安倍晋三首相と会談を行った。

グエン・スアン・フック首相は、ベトナムにとって日本は重要かつ信頼のおける長期的なパートナーであると述べた。
これに対し安倍首相は、ベトナムの立場、役割および外国での功績を評価し、G20大阪サミットでのベトナム代表団のイニシアチブと積極的な貢献に感謝した。
安倍首相はまた日本に滞在している33万人以上のベトナム人を、両国の貴重な共通財産であると評価した。
それに対しグエン・スアン・フック首相は、ベトナム人が日本で生活、勉強、就労するためのより良い環境を作り続けてほしいと述べた。

経済、貿易及び投資の協力に関し、双方は日本のODA案件（Official Development Assistance）を効果的に実施するために、
より緊密な連携を続け、PPP（Public Private Partner「官民連携」）の形で協力を促進することに合意した。
また、ADMM プラス（拡大ASEAN国防相会議）に基づく協力を含め、防衛と安全保障に関する協力を強化し続けることで一致した。

両首相とも特定技能制度に関する協力覚書や受刑者移送条約の締結を歓迎し、
「アジア健康構想」を通じた保健協力の強化や、刑事問題に関する法的援助協定の交渉を推進することに合意した。

安倍首相は、ベトナムが国連安保理非常任理事国に選出されたことに祝辞を述べた。
また、両首相は北朝鮮や南シナ海問題を含む、相互懸念の国際的及び地域的問題について意見交換を行った上で、
今後も両国間で二国間関係や地域国際問題に関して協力していくことで一致した。

参照：BÁO ĐIỆN TỬ、 01/07/2019