北中部の魚大量死事件、台湾企業が損害賠償の責任を負う
今年4月中旬から北中部の4省(ハティン省、クアンビン省、クアンチ省とトゥアティエン・フエ省)の沿岸で大量の魚の死骸が海岸に流れ着いた。
この事件について、6月30日午後に開かれた閣僚会議後の記者会見で上記の原因が明らかにされた。それによると、台湾企業フォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)がハティン省キーアイン郡にあるブンアン経済区で展開する製鉄所の排水システムを試運転中に違反したことが、魚の大量死を起こしたという。これに対してFHSはこのほど全責任を負い、政府及びベトナム国民に謝罪するとともに、経済的損失の補償と海洋環境汚染処理に5億ドル相当の11兆5,000億ドン(約530億円)を支払い、再発防止策を講じると公約した。
ベトナムの科学者130人が外国人科学者の支援を得て、同事件の原因究明を行ったという。(vietnamnet.vn/Tuoi Tre Online/Thanh Nien Online/news.zing.vn、2016年6月30日)