フィリピン:渋滞がASEAN内で最悪、世界ワースト9位
世界各都市の物価、住宅、医療、交通、犯罪率、汚染などをデータベース化したサイト「Numbeo」によると、フィリピンの渋滞は東南アジア6か国中最下位で、世界でワースト9位だった。
Numbeoの交通指数は81か国を対象に、平均的な交通にかける時間、時間消費に対する不満、交通システムの非効率性、二酸化炭素排出量の4つの項目を数値化したもの。高数値ほど交通の質が低いことを示している。
フィリピンの交通指数は198.84ポイントで、世界ワースト9位だっだ。
フィリピンの数値は調査対象となったASEAN加盟6か国の内、最悪の数値だった。
他の5か国の数値は以下の通り。
インドネシア194.61ポイント、タイ170.60ポイント、マレーシア169.14ポイント、シンガポール148.61ポイント、ベトナム111.12ポイント。
ナイジェリアが308.03ポイントで世界ワースト1となり、スリランカ、ケニア、バングラディッシュ、エジプトと続く。
オーストリアが調査対象81か国中81位で、交通指数の対象となった国の中で最も交通状況が良いことを意味している。
フィリピンの時間指標(平均片道時間を分単位で示したもの)は、44.63で世界ワースト12位だった。また長時間の通勤に対する不満を示した指標も3,314.83で世界ワースト12位だった。
非効率性指標は248.96で世界ワースト9位だった。
Numbeoによると高い非効率性は、公共交通機関を利用する代わりに車を運転しなければならない状況または長時間の通勤時間によるものだという。二酸化炭素排出量指標(通勤で排出する二酸化炭素量)は6,538.48で、世界19位だった。
参照:philstar、11/01/2021