ASEAN NEWS HEADLINE アジア最新情報

5月の製造業PMIは前月から2.5ポイント低下

日本経済新聞社と英マークイット・エコノミクスがこのほど発表した報告によると、2017年5月のベトナムの製造業購買担当者指数(PMI)は前月の54.1から51.6に2.5ポイント低下した。これによりベトナム製造業の経営状況はベトナム製造業の経営状況は50を上回って引き続き改善しているが、指数は2016年3月以来の最低水準となった。各項目では、5月の新規受注数、新規輸出受注数ともに前月を上回ったが、伸び率が前月よりも大きく低下した。これにより、5月の製造業の生産高も前月を上回ったが、伸び率は直近4ヶ月で最も低くなった。新規受注数の伸びが鈍化したことにより、5月の製品在庫も増加した。また、製造業の雇用者数は14ヶ月連続で前月を上回ったが、伸び率が2016年7月以来の最低水準となったほか、仕掛品在庫も前月よりも若干増加した。5月の製造業の購買数量は引き続き前月よりも増加したが、伸び率は3ヵ月連続で鈍化を見せており、直近9ヶ月の最低水準となった。5月の製造業の平均購入単価は2ヵ月連続で上昇率が鈍化しており、2016年6月以来の最低水準となった。これに加えて、新規受注数の伸びも鈍化したために、製品価格は2016年8月以降初めて値下がりに転じた。顧客からの需要の減少を懸念する企業もあるためか、製造業の業況判断指数(DI)も4年ぶりの最低値を記録したが、調査対象企業の47%以上は来年の生産高が増えると予想している。マークイット・エコノミクスによると、製造業の業況判断指数が大きく低下した要因は、多くの調査対象企業が需要の減少で生産高も減少すると懸念しているためである。しかし、製造業の平均購入単価が2ヵ月連続で上昇が鈍化していることは、製造企業が顧客の需要を刺激するために製品価格を下げることを後押している。(TBKTSG Online/baohaiquan.vn、2017年6月1日)