シンガポールの企業、ベトナム不動産分野への投資を推進
計画投資省外国投資局(FIA)のデータによると、2015年6月末時点まででASEAN地域からのベトナムの不動産分野への投資額は166億ドル(97案件)になり、同地域のベトナムへの投資額のうち30.4%を占めている。
そのうちシンガポールのベトナム不動産分野への投資額は100億ドル(77案件)で最も多く、全体の60.2%を占める。次いでマレーシアが16案件の55億ドル(全体の33.1%)、ブルネイが2案件の10億ドル(同6%)となっている。
ASEAN地域からの不動産分野への投資はホーチミン市とハノイ市に集中しているが、これまでの最大の案件はクアンナム省のナムホイアン・リゾート案件(投資額40億ドル)で、投資主体者はシンガポール企業である。
シンガポールからはCapitaLand社、Keppel Land社、Sembcorp社、 Mapletree社、Ascott Limited社などの大手不動産会社が進出しており、賃貸オフィスから住宅、観光用不動産、工業用不動産などの開発を手がけている。
2015年6月末時点でASEAN地域8カ国(シンガポール、マレーシア、タイ、ブルネイ、インドネシア、フィリピン、ラオス、カンボジア)によるベトナムにおける活動中の投資案件は2,630件で、登録資本額は546億ドルとなり、外国投資誘致額全体の21.7%を占める。
産業別の誘致額を見ると、加工・製造業の誘致額が222億ドル(1,009案件)と全体の40.7%を占めて最も多く、不動産業がそれに次いでいる。
(TBKTSG Online、2015年10月20日)