『フィリピン:サプライチェーンの改善に伴い、フィリピンの工場活動は5月にさらに加速』
フィリピンの工場は5月に生産量の伸びが加速し、製造業者は生産に必要な原材料の納品が速くなり、需要の高まりに対応することができたと報告した。
約400社を対象とした調査の結果、工場生産高の指標であるフィリピンの購買担当者景気指数(PMI)は、低水準だった4月の51.4から5月には52.2に上昇したことがS&Pグローバルの報告書で明らかになった。
S&Pグローバルのエコノミストは、5月のPMI拡大は「経営状況の急速な改善」を示していると述べた。
この好転は生産高と工場受注の堅調な増加に支えられ、企業は4か月ぶりに従業員数を拡大した。5月は高い需要状況があり、特に海外市場からの注文が増加した。 新規顧客を獲得したメーカーもあった。
旺盛な需要に応えるため、地元の工場は原材料や試作品の在庫を増やし、材料不足の報告もまだいくつかあったものの、5月には短期間で入荷した。
将来の生産に関しては、企業の信頼感は若干打撃を受け、11か月ぶりの低水準に落ち込んだものの、企業は依然としておおむね明るい状況にあるという。
参照:Philstar、01/06/2023