世界銀行（World Bank）が1月30日に発表したレポートによると、ミャンマー経済は2022年に3％成長し、2023年は同じペースを達成する可能性が高いが、2021年初頭に軍が権力を掌握する前の状態からはまだ大きく遅れている。

ミャンマーの経済活動のレベルは、パンデミックと軍の乗っ取りの前に比べ、まだ10%以上低く1 人当たりではさらに遅れていると推定される。

ミャンマー経済は、それまで6%以上のペースで成長した後、2021年には約18%縮小した。2022年の増加のペースが非常に低かったことから、状況が依然として弱いことを示唆している。

他の新興経済国と同様に、ミャンマーはUSDに対する通貨安を対処しなければならない。 チャット（Kyat）の価値は、2022年の 6 月から 12 月にかけて約 4 分の 1 に下落し、2 年前の半分以下となった。

石油やガスを含む多くの商品価格の上昇と相まって、ミャンマーのインフレ率は 7 月時点で 20% 近くに達した。

レポートによると、農業と衣料品の製造は回復しており、一部の企業は非公式の支払いと取引チャネルを使用して運営する方法を確立している。 ミャンマーの中国との貿易ルートの再開も助けとなっている。

しかし、内戦による治安問題によりリスクが高まっており、物資輸送のコストと遅延が増大している。

参照：AP NEWS、30/01/2023