『ベトナム:ベトナム人労働者の月額平均給与は依然として低い』
ベトナム人労働者の月額平均給与は約300USDで、近隣諸国および世界平均と比べ依然として低い水準である。
8月20日、ハノイでファム・ミン・チン首相が議長を務めた労働市場の発展に関する会議で、代表団は、同国の労働市場の発展について多くの提案を行った。ベトナム商工会議所 (VCCI) の会長である ファム・タン・コング氏は、ベトナムでは会計士、技術者、幹部などの熟練労働者の採用は依然として課題である一方で、未熟練労働者を採用する事は簡単であると述べた。また同氏は、これは企業の発展および新型コロナウイルス感染症流行後の外国直接投資(FDI)の流入を失うリスクに繋がると述べた。マンパワーグループの代表は、ベトナムの熟練労働者の割合は11%であり、その内、英語話者は5%に満たないため、その結果としてベトナムの労働力は競争性に欠けると述べた。
ベトナム人労働者の月額平均給与は300USDであり、東南アジア諸国平均の1,992USD、世界平均の2,114USDと比較し極めて低い水準である。世界銀行(World Bank)によると、訓練を受けた人材の面で、ベトナムは世界141か国中116位だという。一方でシンガポールは19位にランクされている。また熟練労働者の需要が急速に増加している一方で、訓練証明書を持つ労働者の割合も、他の中所得国よりもはるかに低い。
サングループ(Sun Group)の代表のダン・ミン・チュオン氏によると、90%以上の企業は適切な人材を見つけることに苦労しているおり、人件費の増加や労働者の適応性の低さなどの問題に言及した。
参照:tuoi tre news、21/08/2022