『ベトナム:為替変動の影響を受ける輸出入業者』
産業貿易省 (MoIT) によると、最近の米ドルと日本円の変動は、ベトナムの貿易業者にプラスとマイナスの両方の影響を与えている。
ベトナム ドンは今年、日本円に対しては 12% 上昇したが、米ドルに対しては 2.6% 下落した。
米連邦準備制度理事会 (FRB) が米国のインフレを抑えるために金融政策を引き締めた。日本銀行 (BOJ) がパンデミックからの経済回復を支援するために金融緩和を継続している間、米国の物価はほぼ 40 年間で最速の速度で上昇している。
日本円の下落は、日本円で支払うためのローンを持つ一部の企業やベトナムの輸入業者に恩恵をもたらした。日本の食品や家庭用品の多くは、ベトナムの消費者に好まれている。 円安により、ベトナムのスーパーマーケットで販売されている多くの日本の商品の価格が 15 から20% 下落した。
対照的に、日本のパートナーと協力しているベトナムの輸出業者は、日本円をベトナムドンに換算する際に損失を被っている。米ドルがベトナムドンを含む他の通貨に対して上昇すると、ベトナムからの輸出品の価格競争力が高まる。 ただし、ベトナムの輸入業者にとってはコストが高くなる。原材料価格の急激な上昇という状況において、安定した為替レートは、輸入への圧力を軽減する上で重要な役割を果たし、企業の困難を最小限に抑え、ベトナムの経済回復を支援する事に役立つ。
世界市場の急速で予測不可能な変動により、MoIT は企業に対し、自由貿易協定 (FTA) を活用し、関税の引き下げを利用するよう指示し続けている。さらに、同省は貿易促進、市場開発、インターネットまたは物流サービスの適用を通じて、ベトナムの製造業者を外国の供給業者と結びつけることを支援し、輸出入活動のためのより有利な条件を作り出した。
参照:Vietnam +、01/08/2022