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『ラオス:通貨安により生活費増加』

ラオスの通貨キープ(LAK)の通貨安により、生活費が増加しただけではなく、新型コロナウイルス感染症によるパンデミック最中のビジネスへ影響を与えている。

現在の金融状況ではラオスの通貨キープは、ラオス市場で主に取引されている2大通貨であるアメリカドル(USD)とタイバーツ(THB)に対し価値が下がっている。今年、食品の価格は4.71%増加し、衣服費は4.17%増加、家具の価格は3.84%増加、医薬品は4.93%増加した。貿易経済研究所(ERIT)の発表によると、移動費は1.3%増加し、貴重品は10%増加した。

新型コロナウイルス感染症は通貨安を招いただけではなく、原材料の殆どが輸入されているため製品の価格が上昇し、ラオスのビジネスへ影響を与えた。高い生活費により消費者、特に低所得層が大きな影響を受けている。

ラオスキープ(LAK)の為替レートは対アメリカドル(USD)は2021年1月が1USD=9,295LAKに対し、2021年2月は1USD=9,324LAKだった。2021年2月の対タイバーツ(THB)は1THB=340LAKだった。一方、ラオスキープの対アメリカドルの最高値は2018年9月の1USD=8,490LAKで、対タイバーツの最高値は2017年5月の1THB=240.246THBだった。

政府はロックダウン期間中の電気料金の値下げを終了し、今月から新たな電気料金を適用するため、それが新型コロナの影響下の家庭の負担を更に重くする。
参照:The Laotian Times、17/03/2021