マレーシア:貿易は2021年に回復見込み
マレーシアの貿易は、世界貿易の回復が見込まれる2021年にさらに大きく回復すると予測される。
BIMB証券リサーチ(BIMB Securities Research)は、マレーシアの輸出入の伸びが2021年にそれぞれ前年比7.2%増と8%増に回復すると予測している。
国際貿易産業省はマレーシアの11月の対外貿易統計を発表した。
それによると、米国、シンガポール、中国、香港への輸出の増加を背景に、輸出額は前年比4.3%増の84.43億リンギットだった。
11月の輸入額は前年比9%減の67.61億リンギットで、総貿易額は152. 04億リンギットに達した。貿易黒字は前年比151.6%増の16.82億リンギットで、これはこれまでの11月の中で最高の貿易黒字だった。
2020年1月から11月の貿易黒字は前年同期比23.1%増の163. 86億リンギットだった。総貿易額は4.6減の1.61兆リンギットで、輸出額は2.6%減の885.02億リンギット、輸入額は7%減の721.16リンギットだった。
中国との取引はマレーシアの総貿易の19.8%を占めており、輸出額は13.2%増の14.23億リンギットで、主に電気電子製品の輸出が多かった。一方で、中国からの輸入額は4.5%減の15.83億リンギットだった。
米国への輸出額は24.6%増の9.76億リンギットで、6ヶ月連続2桁成長を記録している。輸出額が多かったのはゴム製品、電気電子製品、木製品だった。
MIDFリサーチ(MIDF Research)によると、パンデミックの初期ショックがあった4月から5月以降、世界的な活動の再開に沿って、特に中国の回復の恩恵を受け、マレーシアの輸出は安定的に回復した。
参照:The Star、29/12/2020