ベトナムの現金依存度、東南アジアで最高水準
英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)が
このほど発表したアセアンにおける現金デジタル化に関するレポートによると、
多数の電子決済手段の発展にもかかわらず、依然として東南アジアでは現金清算が優先されている。
同レポートの対象である東南アジア6か国の内、
ベトナムは、銀行口座の利用率が30.8%で最下位、デビットカード利用率は26.74%で5位、クレジットカードの利用率は4.12%で4位となった。
特にオンラインショッピングの代金引換払い(COD)等の現金利用率が90.17%で最上位となった。
「アセアンは短期間では非現金市場になることはできないが、テクノロジーによるソリューションは消費者や企業のデジタルチャネル活用を促進することができる。」と同レポートで強調された。
ベトナムは2016年~2020年の期間に現金取引率を10%以下に減少させる為に、
現金外決済サービスの利用を目指している。Eウォレットを通じた決済サービスは将来的に大きく成長すると予想されている。
現在、ベトナムには約20のEウォレットアプリが存在する。
サムスンペイ(Samsung Pay)、アリペイ(Alipay)、アマゾン(Amazon)等の国外企業もベトナム市場に参入している。
ベトナム国家銀行の統計によると、2017年のEウォレットを通じた取引額は53兆ドン(約22億米ドル)で、2016年比+64%増であった。
参照:Microsoft News cung cấp、 12/05/2019