海外人材インタビュー
海外人材プロフィール
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VO NGOC PHIさん
他社製造業の技能実習生として入国、技能実習満了後に特定技能者として株式会社協立で歩み始めたPHIさんは、在日8年になります。
目次
特定技能者の希望になる
株式会社協立 苗代工場で働くベトナム人特定技能者のVO NGOC PHIさんにもインタビューを行いました。
PHIさんは、2021年4月に入社しました。
他社製造業の技能実習生として入国、技能実習満了後に特定技能者として株式会社協立で歩み始めたPHIさんは、在日8年になります。
特定技能2号を取得するために必要な特定技能2号評価試験とビジネスキャリア検定3級に見事合格し、今年はいよいよ特定技能2号へステップアップします。
永住も視野に入ってきた彼は、海外人材のロールモデルとして活躍が期待されています。
給与の低さに愕然とし日本を目指す
PHIさんの幼少期や、来日のきっかけを伺いました。
両親は農家を営んでおり、子どものころは友達と自転車に乗って魚や虫を採りに出かけたり自然の中で遊び、農業を手伝いながら将来は学校の先生になる事を夢見る少年でした。
高校を中退して、ベトナムでエアコンの販売・修理、組立などをする会社に就職しました。様々な日本メーカーのエアコンを扱っていた会社でした。
組立の仕事に従事した時に、初めての給与があまりにも低く愕然とし、この先を考えると不安になってしまいました。
丁度その頃、日本で技能実習をしている従兄から話を聞き、自分も日本で仕事をすれば稼げるようになると思い日本語学校へ入学し、技能実習生を目指しました。
掃除とおばけの押し問答?
PHIさんと日本人社員の間ではこんなエピソードも。
日本で働き始めた頃は、日本語の聞き間違いなどがあり苦労しました。
ある時、残業で日本人社員と2人だけになり、おばけが怖いPHIさんは日本人社員に「一緒に帰ろう」と話しかけました。
日本人社員は一緒に帰るなら、掃除を一緒にしようとPHIさんに促しましたが「掃除」が聞き取れず、「おばけ怖い」「掃除」と押し問答に。
結局、ほうきを持って来てジェスチャーで教えてもらい、無事に二人で帰れたようです。
自分の気持ちを正確に伝えられるようになるまでは、とても苦労しました。
責任感が湧いてきた
技能実習の頃は、目の前にある仕事をきちんとこなすという考え方でした。
工場に入るのは10分前で、遅刻はしないというスタンスでした。
現在は、就業時間の30分程前には工場に入り、職場の整理整頓や仕事の準備をしています。
年齢を重ねて、仕事に対する責任感が湧いてきました。
株式会社協立で特定技能になるために転居した際、会社で寮が用意されており、家電等も整えてもらえて驚きました。
PCが壊れてしまった時、特定技能2号試験申込で締切ギリギリの時、会社の皆さんが親身になって助けてくれて、本当に感謝しています。
会社の皆さんに仕事で恩返しがしたいと常々思うようになりました。
特定技能2号取得への道のり
日本で長く生活したいという思いから、PHIさんは在留期限のない特定技能2号を目指すことに。
素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業分野では、特定技能2号を取得するためには特定技能2号評価試験の他に、ビジネスキャリア検定3級の合格が必須となっています。
今回は、ビジネスキャリア検定3級のうち生産プランニングの試験に合格したPHIさんに勉強方法をインタビューしました。
ビジネスキャリア検定3級(生産プランニング)の勉強にあたり、公式テキストは購入せず、過去問を繰り返し行って勉強したそうです。
しかし最初は分からないことばかりなので、まずはベトナム語に翻訳し、ひらがなを自分で記入。
その後何度も繰り返し過去問を読み込みました。
過去問に取り組むときには、答えはまず見ないで行い、自分がどこをなぜ間違えたのかを考えながら学習。
勉強期間に関しては、試験の約2か月前から勉強を始め、仕事終わりや休日も勉強していたそうです。
インタビューをしていて、日本で暮らしたいという思いが強く、よく勉強を頑張ったということが伝わってきました。