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CASE STUDY 事例紹介

介護施設で働く特定技能|多国籍採用事例
  • 介護

公開日: 最終更新日:

社会福祉法人緑生福祉会

介護施設で働く特定技能|多国籍採用事例

介護施設で働く特定技能|多国籍採用事例

海外人材インタビュー

介護施設で働く特定技能|多国籍採用事例

海外人材プロフィール

  • CA VAN XIEN

    CA VAN XIEN

    国籍:ベトナム
  • NUR HOFIFAH

    NUR HOFIFAH

    国籍:インドネシア

目次

Table of Contents

共働きで子育てをしながら、介護福祉士を目指す(XIENさん)

私には1歳半になる子どもがいます。妻も介護士として日本で働いており、共にフルタイムで働きながら、慣れない子育てに日々奮闘しています。また、そのような状況の中でも、介護福祉士の資格取得を目指して勉強もしています。子育てと仕事、勉強の両立は大変な挑戦ですが、日本の介護現場で、より専門的な知識と技術をもって長く活躍したいと考えています。私が介護職の道を選んだのは、過去に機械加工の仕事に携わっていた際、当時の在留資格制度では、介護福祉士の資格を取得することが日本で安定して長く働くための道であると知ったことがきっかけです。この仕事を通して、利用者様とそのご家族の笑顔を支えることに大きなやりがいを感じています。妻と子供のため、またここまで優しく教えてくれた緑生苑の皆さんのためにも、必ず介護福祉士に合格したいと思います。

一日無事に過ごせることへの感謝

私がこの仕事をしていて最も嬉しく感じるのは、介助を終えた際に利用者様から「ありがとうね」という感謝の言葉をかけていただけることです。この一言が、次への大きな活力になります。一方で、困難に感じることもあります。特に、認知症をお持ちの利用者様とコミュニケーションを取る際、話の内容をうまく理解できなかったり、急に不安や怒りの感情を表されたりすることがあります。そのような困った状況に直面した際は、職場の皆さんに助けていただいています。こうした経験を通じて、利用者様一人ひとりの背景や気持ちを想像することの重要性を日々痛感しています。大変なことや嬉しいことを経験しながら、利用者様、職員の皆さんと共に、毎日安全に、そして平和に一日を過ごせることに心から感謝しています。今後も学びを深め、より質の高い介護を提供できるようにしたいです。

日本への憧れと、日本での夢(HOFIFAHさん)

私は、日本の美しい雪景色への強い憧れを抱き、来日しました。その他にも、日本の文化や生活に対する憧れは尽きず、実際に様々な経験ができていることに日々、大きな喜びを感じています。休日には、あえて行き先を決めずに家を出て、気の向くままに一人旅を楽しんでいます。この旅を通して、日本の奥深さをより深く知ることができるのが何よりの楽しみです。来日当初は「雪を見たい」という理由で日本に来ましたが、その夢も叶い、今では介護福祉士になるという新たな夢ができました。仕事と並行して、資格試験の勉強、そして日本語の学習を両立させることは、私にとっては大きな挑戦です。時には仕事で腰を痛めてしまい大変なこともありますが、利用者様の笑顔のためにという強い気持ちで、毎日楽しく仕事に取り組んでいます。この大変さも、利用者様のお役に立てる喜びへと変え、乗り越えていきたいと思っています。

難しい仕事でも楽しく

仕事をしていて一番難しいなと感じることは、記録の業務です。まだ分からない漢字などもあるので、毎日少しずつ覚えていっています。もしも、分からない言葉があったら、日本人の方に聞いたり、翻訳アプリで調べます。そして、次の業務で学んだ新しい言葉を何回も使うようにすることで覚えています。これまで介護の仕事をしていて難しいと思ったことはありますが、苦しいと思ったことはありません。介護の仕事は学ぶことが多くてとても楽しいです。 新しい知識やスキルが増えるたびに、利用者様へのケアの質が向上していることを実感できます。利用者様の笑顔や「ありがとう」という言葉が、私の最大のやりがいとなっています。この仕事を通じて、私は日本の生活や文化、そして人との繋がりを深く理解することができています。これからも積極的に知識を増やし、介護福祉士に合格したいです。

企業様インタビュー

介護施設で働く特定技能|多国籍採用事例

受け入れ企業プロフィール

社会福祉法人緑生福祉会(介護業・愛知県)

  • 事業内容

    特別養護老人ホーム、ショートステイ、ケアハウス、居宅介護支援事業所が一つになった複合型介護施設の運営

目次

Table of Contents

ユニークな交流

緑生苑では現在、5名の外国籍職員が在籍しています。外国籍職員と共に働くことは、施設に新たな風を吹き込み、利用者様とのユニークな交流を生み出しています。特に興味深かったのが、日本語のかるた遊びの際の一幕です。通常、介護される側として受け身になりがちな利用者様が、この時ばかりは「読み手」として主体的な役割を担い、外国人スタッフが「取る側」になるという、役割の逆転が見られました。日本人職員だけではなかなか予想できない、この温かい交流は、利用者様の主体性の引き出しや活力向上に大きく貢献しており、大変良い効果だと感じています。

介護福祉士取得に向けて

南生苑で外国人採用を始めたのは、HOFIFAHさんと、同時期に入職したJUJUさんの2人が初めてです。先行して、緑生苑で始めていたこともあり当苑でも始めました。お二人は熱心に職務に取り組んでくれており、その努力のおかげで、職場の雰囲気を良い意味で変えることなくスムーズに馴染んでくださいました。現在、お二人は介護福祉士の資格取得に向けた勉強も熱心に進めています。当苑としましても、その努力を支えるべく、積極的に支援していきたいと考えております。

多国籍採用の真意

緑生福祉会では、現在、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、フィリピンをはじめとする多国籍の方々に活躍していただいております。当法人の採用基準は、国籍を問うものではありません。私たちは、円滑なコミュニケーションが図れること、そして何よりも介護の仕事に一生懸命に取り組める熱意を重視しています。国籍や背景に関係なく、努力する皆さんが介護福祉士の資格取得を目指し、専門職として大きく成長されることを心から期待し、応援しております。

まとめ

2025年4月、HOFIFAHさんが南生苑に配属された日、実は私も同行させていただきました。それから約10か月。彼女は職場の環境にすっかり馴染み、持ち前の明るいお人柄が職場全体を照らしているように感じました。介護福祉士の資格に合格された暁には、改めてその成功体験についてインタビューしたいです。

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