サヴィルズ・ベトナム（Savills Vietnam）の報告によると、不動産分野における世界的な投資動向が大きく変化する中、ベトナムは回復力と経済の柔軟性により、未だに投資家たちからの関心を多く集める国の1つである。

サヴィルズはエバーランド・オポチュニティIX（Everland Opportunity IX）がストラテジー・ホスピタリティ・ホールディングス（Strategy Hospitality Holding）からベトナムとインドネシアのホテル3つを1億600万USDで買収したことを含む、2023年第2四半期のベトナムにおける幾つかの大規模な合併と買収（M&A）に注目した。

サヴィルズ・ベトナムのトロイ・グリフィス副専務は生産と輸出の減少だけでなく短期的なインフレの圧力があるにもかかわらず、ベトナムの中期的な見通しは明るいと述べた。
ベトナムへの海外直接投資（FDI）の流入は多くの将来有望な機会を示している。

FDIの総額は減少したものの、新規登録プロジェクトと資本は特に製造部門において急激に増加した。インフラ整備や行政改革、イノベーションハブへの投資などの改善は、ベトナム市場を国際投資家たちにとってより魅力的なものにしている。

サヴィルズ・ハノイのサービス産業部門シニアマネージャーであるトーマス・ルーニー氏によると、ベトナムの購買担当者景気指数（PMI）と工業生産指数はどちらとも2023年初めの数か月の間で増加を見せたという。

一般的に、グローバルサプライチェーンへの転換は多くの新たな機会を生み出し、同時に一定の課題をもたらしているため、ベトナム市場は、トレンドを把握し、機会を最大限に活用して突破口を開くことができるように、完全かつ迅速に機会にアクセスする必要がある。

参照：The Voice of Vietnam – VOV World、23/08/2023