『フィリピン:台風の影響と原油価格高騰によりインフレ率が再び上昇』
政府の発表によると、一連の燃料価格高騰と最近の台風による野菜の供給量への影響により、8月に価格上昇率が再び加速した。
6か月間下降傾向だったインフレ率が再び5.3%に上昇した。
フィリピン統計局(PSA)のデータは、先月のインフレ率は7月の4.7%よりも加速したことを示している。
フィリピン中央銀行の8月のインフレ率の予測範囲は4.8%から5.6%だった。
首都圏のインフレ率は7月の5.6%から8月は5.9%に上昇した。首都圏以外の地域では、7月の4.4%から5.2%に上昇した。
中部ルソン地方のインフレ率が最も高く7月の5.2%から8月は7%に上昇した。一方で東ビサヤ地方のインフレ率が最も低く3.1%だった。
この上昇傾向は、比重の高い食品と非アルコール飲料が8月に8.1%と前年比で増加したことに加え、輸送量が前月の-4.7%減から0.2%に増加したことによる。
米を含む農作物がインフレ率加速の主な要因である。
台風の影響により、野菜の出荷量が減り、 価格に一時的なショックが起きている。 また米の価格上昇もインフレ率に影響を与えている。
そして原油価格の上昇もインフレ率を上昇させる一因となっている。
石油会社が価格の引き上げ調整を実施するのは、今週で9週連続となる。
エネルギー省の価格監視の最新データによると、年初来のガソリン価格の上昇率はすでに1リットルあたり14.80フィリピンペソ、ディーゼルは1リットルあたり9.50フィリピンペソ、灯油は1リットルあたり6.64フィリピンペソに達している。
参照:CNN Philippines、05/09/2023