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ラックフェン港(ハイフォン国際コンテナ港)開業

ベトナム北部初の深水コンテナ港である、ハイフォン国際コンテナ港の開業式が5月13日に行われた。日本政府のODA 資金を活用し、港湾工事が2013年に始まった。日越間で初となる官民連携(PPP)型のインフラ事業であり、敷地内の工事や建設には、日本の質の高い技術が利用されている。

ベトナムのグエン・スアン・フック首相、国土交通省のあきもと司副大臣、梅田邦夫駐ベトナム日本国大使をはじめ、1,200人の来客が参加する盛大な式が開催された。
グエン・スアン・フック首相は開業式で「ベトナムを代表して、日本政府と国民によるベトナムへの支援に感謝する。さらなるベトナムの経済発展のために、物流分野の強化を急ぐよう期待している。」と謝意を表明した。

国土交通省のあきもと司副大臣は「日本とベトナムの外交関係樹立45年の記念すべき年に開港するのは、非常に意義深い。日本政府は『質の高いインフラ』を通じて、ベトナムのインフラ整備を後押ししていく為に、しっかりと協力させていただく。」と述べた。

ハイフォンからの欧米向け貨物は従来、香港やシンガポールで積み替える必要があったが、積載量10万トン級の大型船の利用が可能となり、欧米への直行便の就航による輸送日数やコスト削減につながることが期待されている。またラックフェン国際港はベトナムのみならずメコン地域全体にとって重要な港湾であり、東南アジアの主要な物流拠点になると期待されている。
参考:http://www.vn.emb-japan.go.jp、17/05/2018